~ あがり症 ~ あがり症を克服するために「誤った考え」を、矯正する
あがり症に悩む人の共通点の一つに、「自分自身に起きたことに対して間違った解釈をしてしまう」というのがあります。
誤った考えというのは、具体的には次のようなものがあります。
自分の不安であると感じていることを、目の前にいる人に簡単に見透かされてしまう。
とか、他人が自分に対して「緊張しているなんて能力が低いからだ」とネガティブな評価を下すに違いない。
とか、他人にネガティブな評価をされることは大変なことで取り返しのつかないことだ、などです。
しかし、目の前にいる人はそのようなことは考えていません。
あがり症である人の感じている不安は、目の前にいる人に気づかれるとは限りません。
もちろん、緊張している心臓のドキドキ音は聞こえませんし、手が震えているのも簡単には気づかれはしません。
会話が途切れたり、身体が硬直して動かなくなったりしまわない限り、他人に気づかれないのが普通であると考えるべきでしょう。
仮に緊張していることが目の前にいる人に見透かされたとしても「感受性が豊かな人である」と好意的に受け止めてくれる可能性もあります。
万が一、ネガティブに評価されたとしても、それは決して取り返しのつかないようなことではなく、一大事ではありません。
世界中を見回しても、万人から高い評価を受け、ネガティブな評価をされない人は誰一人としていないのです。
あがり症を克服するには誤った考え方を矯正する必要があります。
反対の言い方をすれば、考え方を矯正できれば、あがり症はすぐにでも克服できるでしょう。
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「あがり症」で悩む人たちの性格についてですが、「目標が非常に高い」という点が共通しているようです。
自分に対して厳しく、多くの目標を課します。
「あがり症」でない人たちは、「必ずしもみんなに好かれなくても良い」「完璧にできなくてもいい」と考えるのですが、それがなかなかできないのです。
そして「あがり症」の人たちは、ネガティブ思考の方が多いようです。
例をあげると、人前で話す時「気の利いたことを言わなければ」などと思ってしまうのです。
また、自分が不安に思ったり緊張していることを悟られてはいけない・・・とも考えています。
こう考えること自体がナンセンスなのだ、ネガティブなのだ・・・と理解することなしに、あがり症を克服することはできません。
上記のような考え方から解放されることから、克服の一歩が始まるのです。
会話が途切れてしまったり、つまらない話題になってしまったとしても、「しょうがない」と思ってみましょう。
お笑いタレントではないのです。
別に面白くなくても、話が途切れてしまっても問題ありません。
よくあることです。
「緊張している」ことがバレてしまっても、それで軽蔑されることはまずないでしょう。
自分に対しての要求のレベルも少し下げてみましょう。
「甘いな」と思うくらいでちょうどいいのです。
あがってしまいそうだな・・と思ったら、頭を切り替えて「適当でいい」「肩の力を抜いてゆっくり行こう」と考えリラックスして下さい。
緊張していること自体、ばかばかしく思えてくるかもしれません。
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