~ あがり症 ~ 「エクスポージャー法」で、あがり症を克服するその3
「エクスポージャー法」であがり症の克服に取り組む際についてです。
「エクスポージャー」を行った後は、その結果を”細かく評価する”ことが大切です。
結果を細かく評価して、あがり症を段階に分けて克服していくのです。
この時、最初の目標を決して高くしすぎず、段階的に上げていくことが重要になってきます。
例えば、人前に出て話をすることがまったくできない人に対して「十分間落ち着いて冗談交じりに話をすること」という目標を設定することには無理があります。
あがり症に悩む人が、自分のエクスポージャーの結果を低く評価してしまい、さらに自信を失ってしまうことにもなりかねません。
このような場合、最初の目標は「小さな声でも構わないから質問してみる」とか「他人の意見に対して賛成の意思を上手に示す」ということぐらいが妥当でしょう。
この時点では、内容はどうであれ実際に人前で話ができたかどうか、ということが重要になってくるからです。
このような経験を積み重ねることによってあがり症に対する不安が少しずつ和らいでいくことでしょう。
落ち着いて話ができるようになるには、もっと経験を積んでから、段階的に挑戦していきます。
長い時間をかけて最初に設定した目標が達成できる頃になると、目標で設定した以外のことについても自発的にエクスポージャーできるようになってきます。
このようになればしめたものです。
飛躍的にあがり症の症状は克服され、人前に出て話をすることにも抵抗が無くなってくるはずです。
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「あがり症」で悩む人たちの性格についてですが、「目標が非常に高い」という点が共通しているようです。
自分に対して厳しく、多くの目標を課します。
「あがり症」でない人たちは、「必ずしもみんなに好かれなくても良い」「完璧にできなくてもいい」と考えるのですが、それがなかなかできないのです。
そして「あがり症」の人たちは、ネガティブ思考の方が多いようです。
例をあげると、人前で話す時「気の利いたことを言わなければ」などと思ってしまうのです。
また、自分が不安に思ったり緊張していることを悟られてはいけない・・・とも考えています。
こう考えること自体がナンセンスなのだ、ネガティブなのだ・・・と理解することなしに、あがり症を克服することはできません。
上記のような考え方から解放されることから、克服の一歩が始まるのです。
会話が途切れてしまったり、つまらない話題になってしまったとしても、「しょうがない」と思ってみましょう。
お笑いタレントではないのです。
別に面白くなくても、話が途切れてしまっても問題ありません。
よくあることです。
「緊張している」ことがバレてしまっても、それで軽蔑されることはまずないでしょう。
自分に対しての要求のレベルも少し下げてみましょう。
「甘いな」と思うくらいでちょうどいいのです。
あがってしまいそうだな・・と思ったら、頭を切り替えて「適当でいい」「肩の力を抜いてゆっくり行こう」と考えリラックスして下さい。
緊張していること自体、ばかばかしく思えてくるかもしれません。
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