~ あがり症 ~ 「精神安定剤」や「抗うつ剤」で、あがり症を克服する
「精神安定剤」を服用することでも、あがり症を克服することができることはご存じでしょうか?
中でも、最も多く用いられている精神安定剤は「ベンゾジアゼピン」という薬です。
ベンゾジアゼピンはあがり症など、不安を原因とする症状や、筋肉の硬直など「身体反応」に対して高い効果を発揮します。
しかし、この薬を服用したからといって他人と積極的に関われるようになったり、他人の視線に対してたじろがずに行動できるようになったりできません。
つまり、一時的な不安を取り除くことはできても、行動様式を変えるまでの効用はないようです。
また、あがり症を克服するためにベンジゾアゼピンを服用し、その服用を途中でやめてしまうと、より強い不安を感じてしまうこともあります。
つまり、リバウンドとしてあがり症の症状がより強くなってしまうこともあるのです。
加えてこの薬は依存性が高く、長期間にわたって服用し続けると効果が薄れていくという欠点もあります。
このような理由から最近ではベンジゾアゼピンがあがり症の克服に対して処方されなくなってきました。
現在では、あがり症よりも症状の重い「社会恐怖」と呼ばれる精神疾患の患者に対してのみ処方されるようになりました。
抗うつ剤もあがり症の克服に効果があるといわれています。
うつ病でなくても処方されるケースがあるのです。
なぜなら、抗うつ剤はネガティブな考え方や不安な感情、不自然な行動などあらゆる症状においてポジティブな効果が期待できるからです。
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「あがり症」で悩む人たちの性格についてですが、「目標が非常に高い」という点が共通しているようです。
自分に対して厳しく、多くの目標を課します。
「あがり症」でない人たちは、「必ずしもみんなに好かれなくても良い」「完璧にできなくてもいい」と考えるのですが、それがなかなかできないのです。
そして「あがり症」の人たちは、ネガティブ思考の方が多いようです。
例をあげると、人前で話す時「気の利いたことを言わなければ」などと思ってしまうのです。
また、自分が不安に思ったり緊張していることを悟られてはいけない・・・とも考えています。
こう考えること自体がナンセンスなのだ、ネガティブなのだ・・・と理解することなしに、あがり症を克服することはできません。
上記のような考え方から解放されることから、克服の一歩が始まるのです。
会話が途切れてしまったり、つまらない話題になってしまったとしても、「しょうがない」と思ってみましょう。
お笑いタレントではないのです。
別に面白くなくても、話が途切れてしまっても問題ありません。
よくあることです。
「緊張している」ことがバレてしまっても、それで軽蔑されることはまずないでしょう。
自分に対しての要求のレベルも少し下げてみましょう。
「甘いな」と思うくらいでちょうどいいのです。
あがってしまいそうだな・・と思ったら、頭を切り替えて「適当でいい」「肩の力を抜いてゆっくり行こう」と考えリラックスして下さい。
緊張していること自体、ばかばかしく思えてくるかもしれません。
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