~ あがり症 ~ 「エクスポージャー法」で、あがり症を克服するその2
あがり症克服の第一歩として、「エクスポージャー法」の前段階の準備において、問題点をはっきりさせて難易度順に並べ替えることが大事です。
この時、大切なことがあります。
不安を感じてしまう状況について、細かいことまで正確に記録しておくことが重要です。
例えば、不安を感じてしまう相手の身分や性別、年齢、事前に予想がつく状況かどうか、何人くらいを相手に話しをする時かどうか、などです。
これらのことは、本人のあがり症の度合いを左右する大きな要素となるからです。
エクスポージャー法の実践は、難易度順に並べられた事項について、易しいことから克服していきます。
易しい事項については比較的簡単にクリアできると思います。
しかし、本人が長期間にわたって避けていた状況や、過去に一度も遭遇したことのない困難な状況については、克服するまでに長時間かかります。
エクスポージャー法の最大の目的は、あがってしまう状況を克服し、本人に自信をつけさせることにあります。
そのため、同じような状況について、1度だけでなく何度も繰り返し行うことが大切になってきます。
不安を感じる状況を克服するたびに、難易度を1ランクアップしていきます。
この時、これまでの不安が半減するくらいまでになったら、ランクアップしていきましょう。
あまり早い段階で難易度を上げてしまうと、効果は半減してしまいます。
あがり症の克服には長時間かかることを考慮しながら、取り組んでいきましょう。
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「あがり症」で悩む人たちの性格についてですが、「目標が非常に高い」という点が共通しているようです。
自分に対して厳しく、多くの目標を課します。
「あがり症」でない人たちは、「必ずしもみんなに好かれなくても良い」「完璧にできなくてもいい」と考えるのですが、それがなかなかできないのです。
そして「あがり症」の人たちは、ネガティブ思考の方が多いようです。
例をあげると、人前で話す時「気の利いたことを言わなければ」などと思ってしまうのです。
また、自分が不安に思ったり緊張していることを悟られてはいけない・・・とも考えています。
こう考えること自体がナンセンスなのだ、ネガティブなのだ・・・と理解することなしに、あがり症を克服することはできません。
上記のような考え方から解放されることから、克服の一歩が始まるのです。
会話が途切れてしまったり、つまらない話題になってしまったとしても、「しょうがない」と思ってみましょう。
お笑いタレントではないのです。
別に面白くなくても、話が途切れてしまっても問題ありません。
よくあることです。
「緊張している」ことがバレてしまっても、それで軽蔑されることはまずないでしょう。
自分に対しての要求のレベルも少し下げてみましょう。
「甘いな」と思うくらいでちょうどいいのです。
あがってしまいそうだな・・と思ったら、頭を切り替えて「適当でいい」「肩の力を抜いてゆっくり行こう」と考えリラックスして下さい。
緊張していること自体、ばかばかしく思えてくるかもしれません。
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