~ あがり症 ~ 「エクスポージャー法」で、あがり症を克服するその1
まず問題点をはっきりさせることが、エクスポージャー法であがり症を克服するために大切になってきます。
あがり症の克服への第一歩は、「自分がどのような状況に置かれるとあがってしまうのか」といことを整理することです。
例えば、ひどく散らかった家があるとして、その家を片付けなくてはならないとします。
この家をどうにかして片付けなければならない、という対象として見ている限り、どのように手をつけていいのか分からず途方にくれてしまいます。
しかし、この部屋から片付けてしまおうとか、このあたりから手をつけようなどと、問題点を分割してとらえることができれば、効率的に家を片付けることができるでしょう。
あがり症の克服についても同じことが言えるようです。
あがり症の人が治療を受ける際、自分の問題を上手に説明できなくて途方にくれてしまう人が多いようです。
「とってもあがり症なのです」と言われても、治療者はどこから手を付けていいのか分かりません。
「あがり症なのです」ではなく、「いつ、どこで、誰と、何をしている時に」あがってしまうのか、問題点を整理することから始まります。
そして、自分がどのような状況に置かれるとあがってしまうのか、感じる不安の強さの順にリストアップしていきます。
嫌でも何とか立ち向かうことのできる状況はどれか、いつも必ず避けてしまうほど不安の大きい状況はどれか、ということを整理していきます。
これらの作業はエクスポージャー法を実践する前段階の重要な作業となります。
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「あがり症」で悩む人たちの性格についてですが、「目標が非常に高い」という点が共通しているようです。
自分に対して厳しく、多くの目標を課します。
「あがり症」でない人たちは、「必ずしもみんなに好かれなくても良い」「完璧にできなくてもいい」と考えるのですが、それがなかなかできないのです。
そして「あがり症」の人たちは、ネガティブ思考の方が多いようです。
例をあげると、人前で話す時「気の利いたことを言わなければ」などと思ってしまうのです。
また、自分が不安に思ったり緊張していることを悟られてはいけない・・・とも考えています。
こう考えること自体がナンセンスなのだ、ネガティブなのだ・・・と理解することなしに、あがり症を克服することはできません。
上記のような考え方から解放されることから、克服の一歩が始まるのです。
会話が途切れてしまったり、つまらない話題になってしまったとしても、「しょうがない」と思ってみましょう。
お笑いタレントではないのです。
別に面白くなくても、話が途切れてしまっても問題ありません。
よくあることです。
「緊張している」ことがバレてしまっても、それで軽蔑されることはまずないでしょう。
自分に対しての要求のレベルも少し下げてみましょう。
「甘いな」と思うくらいでちょうどいいのです。
あがってしまいそうだな・・と思ったら、頭を切り替えて「適当でいい」「肩の力を抜いてゆっくり行こう」と考えリラックスして下さい。
緊張していること自体、ばかばかしく思えてくるかもしれません。
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