~ あがり症 ~ あがり症を、「薬物療法」で克服する
「あがり症」を克服する方法ですが「薬物」を使用した方法もあります。
「薬物」、つまり「薬」を服用して、あがり症を克服しようとするものです。
薬物療法のひとつに「向精神薬」を服用する方法があります。
向精神薬とは精神安定剤や抗うつ剤、鎮痛剤や睡眠剤のこといい、中枢神経系に作用して精神に影響を及ぼす薬のことを指します。
これらの効用は、現在陥っている状況を変えて、克服に向けて治癒していく「きっかけ」を与える、というものです。
つまり、薬物を服用するだけで「あがり症」を克服することはできないのです。
そのため、薬の効果を高めたり、薬の服用を止めたりしたときの再発を防ぐために、心理療法との併用が望ましいといわれています。
向精神薬の使用上の注意点は沢山あります。
まず、医師によって定められた服用量を厳守することです。
そして、あらかじめ服用期間を決めておき、その薬の効果が現れているかどうか定期的に医師に診断してもらうことも必要です。
副作用がひどい薬は避けたほうがいいようですが、副作用があったとしても薬の効果を上回らないようにしましょう。
医師による診断のもと、その薬が本当に必要かどうかよく考えて、薬が一定の効果をもたらす場合にのみ服用しなければなりません。
効果が期待できないのに長期間にわたって薬物を服用し続けることは、むしろ害となるようです。
薬物による治療は、心理療養を併用して始めて効果が現れるといいます。
そのため、薬物を服用する時は心理的なサポートを併せて行いたいものです。
定期的に医師に診断してもらい、本格的な心理療法を採用すれば、薬物による効果は大きく現れることでしょう。
スポンサード リンク
スポンサード リンク
「あがり症」で悩む人たちの性格についてですが、「目標が非常に高い」という点が共通しているようです。
自分に対して厳しく、多くの目標を課します。
「あがり症」でない人たちは、「必ずしもみんなに好かれなくても良い」「完璧にできなくてもいい」と考えるのですが、それがなかなかできないのです。
そして「あがり症」の人たちは、ネガティブ思考の方が多いようです。
例をあげると、人前で話す時「気の利いたことを言わなければ」などと思ってしまうのです。
また、自分が不安に思ったり緊張していることを悟られてはいけない・・・とも考えています。
こう考えること自体がナンセンスなのだ、ネガティブなのだ・・・と理解することなしに、あがり症を克服することはできません。
上記のような考え方から解放されることから、克服の一歩が始まるのです。
会話が途切れてしまったり、つまらない話題になってしまったとしても、「しょうがない」と思ってみましょう。
お笑いタレントではないのです。
別に面白くなくても、話が途切れてしまっても問題ありません。
よくあることです。
「緊張している」ことがバレてしまっても、それで軽蔑されることはまずないでしょう。
自分に対しての要求のレベルも少し下げてみましょう。
「甘いな」と思うくらいでちょうどいいのです。
あがってしまいそうだな・・と思ったら、頭を切り替えて「適当でいい」「肩の力を抜いてゆっくり行こう」と考えリラックスして下さい。
緊張していること自体、ばかばかしく思えてくるかもしれません。
スポンサード リンク