~ あがり症 ~ 「エクスポージャー法」で、あがり症を克服する時の注意点その3
あがり症を克服するにあたり、「エクスポージャー法」は大変有効な方法です。
「あがり症」を治療する専門家たちも、この方法の重要性を認めています。
エクスポージャー法であがり症を克服した人たちの中で、その後にわたって自発的にこの方法を実践した人は、さらに「あがり症」の症状が改善されていくようです。
エクスポージャーによって得られた成果は、2年以上経過しても変化しなかったという報告もあるようです。
さらに、エクスポージャーに成功すると、その人の考え方も変化していくようです。
何年間にもわたって逃げ続けてきた状況に立ち向かい、乗り越えることができたら周囲の自分への評価もがらりと変化するはずです。
あがり症を克服するといって部屋に閉じこもり、あれこれと原因を探してみても始まりません。
あがってしまう原因を探しているだけでは問題の解決にはならないのです。
まず、部屋から飛び出しましょう。
そして、どんな小さなことでもいいので、あえて不安に身をさらすことができれば「あがり症」を克服する一歩を踏み出したことになるのです。
いったん始めてしまえば、思っていたより簡単である、ということに気づくかもしれません。
とにかくやってみることです。
あがってしまった時には、胸で呼吸するのではなく、腹から呼吸するように心がけてみてください。
3秒で息を吸い、1秒間とめて3秒で吐く、ということを繰り返してみましょう。
このような呼吸法は気分が落ち着くと言われています。
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「あがり症」で悩む人たちの性格についてですが、「目標が非常に高い」という点が共通しているようです。
自分に対して厳しく、多くの目標を課します。
「あがり症」でない人たちは、「必ずしもみんなに好かれなくても良い」「完璧にできなくてもいい」と考えるのですが、それがなかなかできないのです。
そして「あがり症」の人たちは、ネガティブ思考の方が多いようです。
例をあげると、人前で話す時「気の利いたことを言わなければ」などと思ってしまうのです。
また、自分が不安に思ったり緊張していることを悟られてはいけない・・・とも考えています。
こう考えること自体がナンセンスなのだ、ネガティブなのだ・・・と理解することなしに、あがり症を克服することはできません。
上記のような考え方から解放されることから、克服の一歩が始まるのです。
会話が途切れてしまったり、つまらない話題になってしまったとしても、「しょうがない」と思ってみましょう。
お笑いタレントではないのです。
別に面白くなくても、話が途切れてしまっても問題ありません。
よくあることです。
「緊張している」ことがバレてしまっても、それで軽蔑されることはまずないでしょう。
自分に対しての要求のレベルも少し下げてみましょう。
「甘いな」と思うくらいでちょうどいいのです。
あがってしまいそうだな・・と思ったら、頭を切り替えて「適当でいい」「肩の力を抜いてゆっくり行こう」と考えリラックスして下さい。
緊張していること自体、ばかばかしく思えてくるかもしれません。
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