~ あがり症 ~ 「不安な状況」から逃げないで、あがり症を克服する
あがり症である人たちは、「不安を感じる状況」から逃げ出して自分だけの小さな殻に閉じこもろうとする、と言われています。
「不安な状況」に身を置かなければ、不安が和らぐので、無意識にこのような行動をとってしまうようです。
あがり症を克服するためには、このような行動をせずに、不安を感じる状況から「逃げ出さない」ことが大切になってきます。
あがり症を克服するための治療を何も行っていないのにもかかわらず、あがり症が改善された、というケースがあるようです。
このようなケースは治療を始める前に不安を感じる状況に立ち向かい、それを克服してしまった人がいるということを示しています。
このようなケースは子どもに多いと言われています。
親が子どもに対して積極的に他人と関わりあえるような状況を作り出すことによって、子どものあがり症は比較的簡単に改善していく傾向にあるようです。
しかし、大人になると子どものように簡単にはいきません。
いったん確立してしまった不安な状況から逃げ出すという行動様式を変えるのはなかなか難しいからです。
このような行動様式を変える訓練としては、「エクスポージャー法」が有効とされています。
この方法は曝露療法とも呼ばれ、不安に感じる状況にあえて身を置き、その状況に身をさらすという訓練になります。
あがり症の人は、不安な状況から逃げ続けている限り、その不安に対する恐れを取り除くことはできません。
あえて不安を感じる状況に立ち向かっていくことで、その不安は少しずつでも軽減されていくはずです。
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「あがり症」で悩む人たちの性格についてですが、「目標が非常に高い」という点が共通しているようです。
自分に対して厳しく、多くの目標を課します。
「あがり症」でない人たちは、「必ずしもみんなに好かれなくても良い」「完璧にできなくてもいい」と考えるのですが、それがなかなかできないのです。
そして「あがり症」の人たちは、ネガティブ思考の方が多いようです。
例をあげると、人前で話す時「気の利いたことを言わなければ」などと思ってしまうのです。
また、自分が不安に思ったり緊張していることを悟られてはいけない・・・とも考えています。
こう考えること自体がナンセンスなのだ、ネガティブなのだ・・・と理解することなしに、あがり症を克服することはできません。
上記のような考え方から解放されることから、克服の一歩が始まるのです。
会話が途切れてしまったり、つまらない話題になってしまったとしても、「しょうがない」と思ってみましょう。
お笑いタレントではないのです。
別に面白くなくても、話が途切れてしまっても問題ありません。
よくあることです。
「緊張している」ことがバレてしまっても、それで軽蔑されることはまずないでしょう。
自分に対しての要求のレベルも少し下げてみましょう。
「甘いな」と思うくらいでちょうどいいのです。
あがってしまいそうだな・・と思ったら、頭を切り替えて「適当でいい」「肩の力を抜いてゆっくり行こう」と考えリラックスして下さい。
緊張していること自体、ばかばかしく思えてくるかもしれません。
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