~ あがり症 ~ あがり症を”克服する前に考える”こと 2
昔から、「あがり症を克服すること」は非常に難しいと考えられてきました。
成人してからあがり症を克服することは特に難しい、不可能であると言う人もいます。
そのため、あがり症の人は「極度にあがってしまう」ということを精神障害や人格障害として捉えていることもあるようです。
あがり症に悩む多くの人が誤った認識のもとで、治療を諦めてきました。
しかし、その認識は誤ったものであると思います。
何歳になってもあがり症は克服できるのです。
あがり症は単なる身体の癖であり、生まれつきや成人してから発症した病気や障害ではない、ということを頭に入れておきましょう。
あがり症に悩む人は、何歳くらいからあがってしまうようになったのでしょうか。
恐らく、幼児期のころは「あがり症」とは無縁の生活を送っていたことでしょう。
生まれつき「あがり症」である人は皆無です。
あがり症の症状は、成長とともに周囲の環境から作られていくものなのです。
そして、神経や脳の障害が原因とされる自閉症や精神病ともまったく異なったものです。
あがり症の原因をあえて突き止めるならば、幼児期におけるストレスや情緒不安であるかもしれません。
幼児期にはあがり症という症状は出ずに、人見知り程度で済んでしまい、本人も周りの大人もまったく気づいていない状態です。
しかし、思春期以降の多感な時代に強いストレスを受けると次第にあがり症の症状が出てくるといわれています。
そして、それが習慣化してしまうと身体の癖になってしまうのです。
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「あがり症」で悩む人たちの性格についてですが、「目標が非常に高い」という点が共通しているようです。
自分に対して厳しく、多くの目標を課します。
「あがり症」でない人たちは、「必ずしもみんなに好かれなくても良い」「完璧にできなくてもいい」と考えるのですが、それがなかなかできないのです。
そして「あがり症」の人たちは、ネガティブ思考の方が多いようです。
例をあげると、人前で話す時「気の利いたことを言わなければ」などと思ってしまうのです。
また、自分が不安に思ったり緊張していることを悟られてはいけない・・・とも考えています。
こう考えること自体がナンセンスなのだ、ネガティブなのだ・・・と理解することなしに、あがり症を克服することはできません。
上記のような考え方から解放されることから、克服の一歩が始まるのです。
会話が途切れてしまったり、つまらない話題になってしまったとしても、「しょうがない」と思ってみましょう。
お笑いタレントではないのです。
別に面白くなくても、話が途切れてしまっても問題ありません。
よくあることです。
「緊張している」ことがバレてしまっても、それで軽蔑されることはまずないでしょう。
自分に対しての要求のレベルも少し下げてみましょう。
「甘いな」と思うくらいでちょうどいいのです。
あがってしまいそうだな・・と思ったら、頭を切り替えて「適当でいい」「肩の力を抜いてゆっくり行こう」と考えリラックスして下さい。
緊張していること自体、ばかばかしく思えてくるかもしれません。
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