~ あがり症 ~ 「社会能力」を伸ばして、あがり症を克服するその2
あがり症を克服するめに「社会能力」を身につける時は、具体的にはどのようなことに取り組めばいいのでしょうか。
このような時は、「上手に自己主張できるか」ということを考えながら、あがり症の克服に取り組みましょう。
私たちが他人に対して行動する場合には3つの行動様式に分けられると言われています。
攻撃的行動、回避的行動、そして自己主張的行動です。
攻撃的行動や回避的行動は本来人間の持っている本能のようなもので、無意識のうちに行動してしまうことを指します。
生命の危機に遭遇したような時にとるべき行動様式として、頭の中にプログラムされているものです。
しかし、自己主張的行動はあらかじめ頭の中にインプットされている行動様式ではなく、経験などから学んでいくものです。
そのため、この行動様式を上手に身に付けていない人の社会能力は低いものとなり、あがり症につながるものとなってしまいます。
きちんと自己主張するということは、他人の感情や希望、考えを尊重しつつ、自分の考えや希望、感情をはっきりと伝えることです。
上手に自己主張ができる人は社会能力が高く、他人と上手にコミュニケーションができる人です。
自己主張が上手にできるようになるためには、どのような状況において自己主張ができるようになりたいか、ということを明確にします。
そして実際に行動していくわけですが、この時行動内容だけでなく考え方にも注意してください。
攻撃的行動や回避的行動に導くような思い込みをしないことが大切です。
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「あがり症」で悩む人たちの性格についてですが、「目標が非常に高い」という点が共通しているようです。
自分に対して厳しく、多くの目標を課します。
「あがり症」でない人たちは、「必ずしもみんなに好かれなくても良い」「完璧にできなくてもいい」と考えるのですが、それがなかなかできないのです。
そして「あがり症」の人たちは、ネガティブ思考の方が多いようです。
例をあげると、人前で話す時「気の利いたことを言わなければ」などと思ってしまうのです。
また、自分が不安に思ったり緊張していることを悟られてはいけない・・・とも考えています。
こう考えること自体がナンセンスなのだ、ネガティブなのだ・・・と理解することなしに、あがり症を克服することはできません。
上記のような考え方から解放されることから、克服の一歩が始まるのです。
会話が途切れてしまったり、つまらない話題になってしまったとしても、「しょうがない」と思ってみましょう。
お笑いタレントではないのです。
別に面白くなくても、話が途切れてしまっても問題ありません。
よくあることです。
「緊張している」ことがバレてしまっても、それで軽蔑されることはまずないでしょう。
自分に対しての要求のレベルも少し下げてみましょう。
「甘いな」と思うくらいでちょうどいいのです。
あがってしまいそうだな・・と思ったら、頭を切り替えて「適当でいい」「肩の力を抜いてゆっくり行こう」と考えリラックスして下さい。
緊張していること自体、ばかばかしく思えてくるかもしれません。
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